意外と知らない 市販医薬品

アレグラやクラリチン かつて人気の花粉症薬が病院でオワコンな理由

風邪

 

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花粉症の時期になると、ドラッグストアでも処方箋でも、抗ヒスタミン剤と呼ばれる花粉症薬が爆発的に売れます。(病院では処方もされます。)

そして、以前の調剤薬局では

  • アレグラや、そのジェネリックのフェキソフェナジン
  • クラリチンやそのジェネリックのロラタジン

が、飛ぶように処方されていました。

しかし、最近は耳鼻科を中心にこれらの薬がめっきり処方されなくなりました。

そして、アレグラなどにとってかわったのが、

  • ビラノア錠
  • デザレックス錠

です。

 

やっぱり、病院用の薬は日々進化しているのでしょうか?

確かに、アレグラやクラリチンよりも、ビラノアやデザレックスは新しい薬です。

進化していると言えば進化しているのでしょうが、その進化が超微妙です。

もともと、アレグラやクラリチンは、効果もよく眠気の副作用もほとんどないため、病院で処方されていました。

しかし・・・

しかし?

 

ドラッグストアでアレグラやクラリチンが売られるようになりました。

すると、

病院としてはドラッグストアで売っているのと同じ薬出したくないだろうし、患者さんもなんかがっかりするかもしれません。

 

だから、アレグラやクラリチンは、ビラノアやデザレックスにとってかわられました。

 

実際、新しく出たビラノアやデザレックスも、アレグラやクラリチンと効き目や眠気の副作用も大差ありません。

https://www.kusurinomadoguchi.com/column/articles/bilanoa-allegra

 

ビラノアなんて面倒なことに、空腹時に飲まないと効き目が落ちてしまうとか、むしろ従来品の下位互換でしかない・・・。

 

なおかつ、ビラノアやデザレックスにはジェネリックが存在しないため、薬代は高くなってしまいます。

ビラノア錠20mg:約53円

デザレックス錠5mg:約42円

ロラタジン錠10mg(クラリチンのジェネリック):約16円

フェキソフェナジン錠60mg(アレグラのジェネリック):約10円

どれも1錠当たりの値段です。

 

効き目でいえばアレグラやクラリチンで十分ですので、よほど重症じゃない人は市販の飲み薬で対処してもあまり変わらないでしょう。

 

また、高血圧などで定期的に病院にかかっている人が、ついでに花粉症の薬を出してもらうなら、アレグラやクラリチンのジェネリックが負担も安くなるので良いと思います。

 

薬品名で指定して処方してもらってもいいですし、それがはばかられるなら、効き目が良くて眠くならないジェネリック医薬品のものにしてほしいと頼めば、これらと同等のものが処方される可能性が高くなると思います。

 

薬代が下がるということは、国保や社保の負担する金額も減るということになります。

昨今取りざたされている、高額療養費の負担引き上げなども、財源不足から起きている問題です。

自分のお財布も国のお財布も、無駄な出費が無いようにしていきましょう。

(人それぞれ薬剤アレルギーなどの体質がありますので、それに配慮して処方されている場合もあります。(これらの薬では聞いたことないですが・・・)今回の記事はあくまで一薬剤師の感想にとどめていただきたいと思います。

 

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