こんにちは。薬剤師&ケアマネ卵&ブロガーのゆるやく
です。
諸事情あって、毎年ケアマネ勉強を忘れない程度にやっている変わり者です。
さて、
ここでは、
- これからケアマネになる人の職場(居宅介護支援事業所)についてと
- ケアマネの仕事(居宅介護支援)はどんなものか
を学びます
居宅介護支援事業所と居宅介護支援
居宅介護支援事業所は、ケアマネがいるところです。
街中に結構ありますが、意識してみてなければ見逃してしまいます。
ケアマネの仕事、居宅介護支援とは、居宅介護支援計画(ケアプラン)を作ることを指します。
居宅介護支援計画(ケアプラン)とは、利用者にどんな介護サービスを組み合わせるか計画をたてること。
居宅介護支援計画と、個別計画(訪問介護計画とか)とは区別せよ!!
個別計画は、それぞれのサービス事業所が作成するので、ケアマネの業務(居宅介護支援)ではない!
居宅介護支援事業所の基準、運営基準
居宅介護支援事業所の管轄は市町村です
市町村が人員、運営の基準を条例で定めます
ケアマネの人数
居宅支援事業所の管理者:2021年から主任ケアマネ
(ただし、主任ケアマネ確保が無理な場合は、確保のための計画を提出すればもう1年、主任ケアマネがいなくても大丈夫に・・・)
介護支援専門員:常勤1名 利用者35人以上いる場合は、35人ごとに1名追加(非常勤可)
ICT活用で、45人までとなった。
ICTとは・・・Information and Communication Technology(情報通信技術)
2021年度改正で、ICT活用で45人までできるように改正された。
利用者を拒否できる条件 3個だけ!!
- ほかの居宅介護支援事業所にも頼んでるとき
- 現員では対応しきれない時
- 営業エリア外
(営業エリア外でも受けたければ受けてもよく、その際は交通費請求OK)
居宅介護支援事業所:運営基準はあるが、設備基準はない
運営基準に、サービス担当者会議を開くスペースがあることとか、その程度が定められる。(サ担は居宅介護支援事業所だけでなく、患者宅などでも開かれる)
居宅介護支援事業の基本方針
- 居宅において自立した日常生活
- 利用者の選択
- 総合的・効率的(囲い込みはNG)
- 利用者の意思、人格尊重・公正中立・利用者の立場・他事業者と連携
(人として当然の問題)
問題で出る例
②は、専門家の立場で選択する→×
③は、連携の取りやすい自分のグループのサービスを優先的に取り入れる→×
などで出されることが多い
要介護認定の申請は、業務として金をとってはできない
認定申請代行(金をとって代行すること)はできないが、頼まれたら必要な協力をしなくてはならない
(それって、実際はサービスで無料でやっちゃってるケースもある?)
記録の保管
サービス完結から2年
サービスした日から2年ではない
居宅介護支援の介護報酬
加算
初回加算
新規作成時や、要介護状態区分が2段階以上上がったときなどに居宅サービス計画を作成した場合
そのほかろいろ あまり問題に出ない
減算
居宅介護支援事業所の設備基準を満たさないと減算→×
「そもそも設備基準が無いのでそんな減算はない」という引っ掛け問題あり
居宅介護支援のやりかた
①アセスメント
アセスメントに必要なモノ
利用者が入院してる時などを除き、居宅を訪問する
居宅訪問し、利用者、家族と面接
家を見なければ、住宅改修の必要性や、家族がどの程度介護に協力できるかが分からないから、訪問が必須
課題分析標準項目の票(国が標準項目を定める)
これをもとにどんなケアプランにするか決めるので、それに必要な項目をチェックする
課題分析標準項目にはだいたい以下のようなものがある
(項目だけでA4用紙1枚くらいあるので覚える気失せる。)
- 被保険者情報とか、認定情報、日常生活自立度
- ADL IADL
- 家族の介護力(家族が介護できればケアプランも変わってくるから)
超 適当説明
(Instrumental) Activities of Daily Living
(道具使って)どれだけ毎日アクティブか?
Instrumentalとは、道具を使ってという意味
よく、音楽とかでインスト曲とかいう楽器(道具)だけの曲とかと語源は一緒かも
ADLは寝たり起きたりトイレ行ったり
IADLは料理や掃除とか
②居宅サービス計画原案作成
ニーズ優先アプローチ・サービス利用者主導アプローチ
引っ掛けとして、サービス提供者優先アプローチとかが出てくる
きっと本当はそうした方が楽なんでしょうけど、それが続くと支援困難事例を生むことになりかねない。利用者のニーズをくみ取ってサービス計画を作成する必要がある
医療系のサービスは、主治医の指示が無いとケアプランには入れられない
通常の通所介護とかだけでなく、地域ボランティアなどのもの(インフォーマルなもの)もケアプランに盛り込むようにする
③サービス担当者会議
ケアマネ1人で、課題分析をして作成したケアプランの原案を、利用者、サービス担当者などでダメ出ししあって修正する
このブログのアイコンはサービス担当者会議です
新規認定、区分変更、更新時に原則開催
サービス担当者会議だけでなく、常にサービス提供者間の
④居宅サービス計画の修正
サービス担当者会議のダメ出しをもとにケアマネ一人で修正作業
⑤居宅サービス計画の交付
居宅サービス計画を説明し、文書により利用者の同意を得る
居宅サービス計画は、利用者と、サービスに位置付けられた各サービスの担当者へ交付
例えば、通所介護と訪問看護を使うプランだったら、本人+それぞれの担当者へも交付する
交付後、自分の作った計画がうまく進んでいるかモニタリングする
最低限月に1回、利用者宅へ訪問し利用者に面接し、その結果を記録する
利用者の都合(入院してるとか)でなければ、ケアマネ側の都合で面接をしないことは認められな。もし面接やモニタリングがされなければ減算される
減算が2か月続くと、報酬算定できなくなる(すべてがタダ働き)
、ケアマネが見て様子を判断する モニタリングは標準項目はなく
試験では、「標準項目にそってモニタリングする」→×
という問題が良く出ます。
標準項目があるのは、最初にやる課題分析標で、モニタリングには標準項目はない。
モニタリングからの再アセスメント(①へもどって繰り返し)
モニタリングで自分の作ったケアプラン(居宅介護支援)が利用者にとって良いかどうか確認し、ダメなら修正する①へ戻る
特に問題なければそのまんま継続する
まとめ
モニタリングは月一回
サービス担当者会議は、要介護認定・更新の時など
課題分析標準項目は国が決めるが、モニタリングには標準項目等はない
課題分析→原案作成→サ担でダメ出し→修正→文書で同意し交付→モニタリング
(PDCAサイクルのようなもの)
ちょっと雑談
なぜ僕がケアマネ試験を受けたのか
介護のことに詳しくなりたいということもありましたが
もう一つ別の理由があります
錯覚資産
って知ってます?
本も出てるくらいなんですが、何か一つ凄ければ
その他もよく見える効果
例えば僕が、特定施設などに
薬を届けて居宅療養管理指導をするとき
「薬剤師でーす」 といって訪問するのと
「ケアマネ試験も受かった薬剤師です」 というのでは
全く同じことをしていても、おそらく後者の方が
良さそうに感じるものです
簡単に言うとそれが錯覚資産です
世の中実力だけではなく、錯覚資産をうまく使える方が
色々と有利になります
実力社会に見える現代も、実はそうではない
というところから始まっています
薄々実力社会じゃないことに感じている人も多いと思います
面白い本なのでオススメです
むちゃくちゃ売れた本なので
知っているかもですがまだの人はぜひ!
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