こんにちは。薬剤師&ケアマネ卵&ブロガーのゆるやく
です。
諸事情あって、毎年ケアマネ勉強を忘れない程度にやっている変わり者です。
今回は通所介護
介護の現場で現役の人は、一番楽な試験分野なのかもしれません。
でも、現場を知らない薬剤師は、まず訪問と通所の人員基準もよく分かっていませんでした。
また、訪問介護(デイ)と地域密着型訪問介護(地密デイ)も、別々に勉強するとややこしくなるので、まとめて覚えられるようにしてみました。
はじめに
通所介護(デイ) と地域密着型通所介護(地密デイ)
この二つも、ざっくり言えば規模の大きさの違いがあるだけで、似たようなところがいっぱいあります。
共通点と、相違点に分けて勉強しましょう。
通所介護(デイ)と地域密着型通所介護(地密デイ)の区別
まずは、通所介護(デイ)と、地域密着型通所介護(地密デイ)との違いです
- 通所介護(デイ):管轄は都道府県
- 地域密着型通所介護(地密デイ):管轄は市町村
- 通所介護(デイ):定員が19人以上
- 地域密着型通所介護(地密デイ):定員が18人以下
地域密着型通所介護(地密デイ)のみの特徴
【運営推進会議】がある
地域密着型通所介護は、地密サービス特有の地域密着型通所介護(地密デイ)の運営推進会議は、泊まりがないので6か月に1回でOK
(泊まりがある地密サービスは2か月に1回)
地域密着型通所介護の1種に、療養通所介護というものがある。
療養通所介護
ガン末期などの通所介護で、手厚い医療が必要な場合に利用する
管理者は看護師(これが特徴的です!!)
利用者1.5人につき看護師1人
安全・サービス提供委員会というものを6か月に1回実施(泊まりはないので)
その代わり、運営推進会議は12か月に1回でいい
安全・サービス提供委員会も、療養通所介護に特有のものです
個別送迎体制強化加算:看護師もしくは准看護師含む2人以上で個別に送迎した場合
(想像してみましょう。看護師等2人がかりで送迎なので、結構いろんな器具とかついている状態だと思います。)
療養通所介護は、やっているところがほとんどないレアなサービスですが、試験には出る可能性がありますので注意しましょう。
(イメージ)
地域密着型通所介護のなかに、認知症対応型通所介護がある
ここまでは、通所介護(デイ)と地域密着型通所介護(地密デイ)の違いを解説してきました。
次からは、両者の共通点です。
通所介護(デイ)と、地域密着型通所介護(地密デイ)の共通点
- 管理者:資格不問
- 介護職員:資格不問
- 看護師:提供時間に1人いればいいので(専従)、ずっといなくてもいい
- 生活相談員:提供時間に1人いればいいので(専従)、ずっといなくてもいい
- 機能訓練指導員:PT OT STに加え、柔道、あん摩、はり、きゅう師などが1人以上
問題例
通所介護では、機能訓練指導員として理学療法士を1人以上配置しなければならない
→×
理学療法士じゃなくても、言語聴覚士ほかどれかで、1名でOK
通所介護、地密通所介護には、サービス提供責任者(サ責)はいません。
(サービス提供責任者がいるのは、訪問介護のみです)
おむつ代:利用者負担
通所介護は入所ではないので、おむつ代は出ない
入所→おねしょ→おむつ と覚える
延長加算:9時間を超えた場合は、5時間を限度として延長
(通所リハは、8時間以上で6時間限度の加算 紛らわしいが、この違いを試験で問われることはなかったと思うので、違いがあることを覚えておきましょう)
両方ともMax14時間までOK。朝から晩まで家族が仕事で留守でもフォローができる体制
- 個別機能訓練加算:専従の機能訓練員が、個別に対応・3か月に1回利用者宅訪問
- 生活機能向上連携加算:PT OT ST などが通所介護を訪問し(訪問して連携となる)共同でアセスメント、個別計画、3か月に1回以上評価する
この二つは、よく試験に出るけど、ポイントは、【訪問】必須だったり、【個別】にアセスメントを作らなければならないということを覚えておけばいい。
出題としては、個別計画が入っていなかったり、訪問が入っていない文章で出題して、×を答えさせるものが多いです。
【訪問】と【個別】 それだけ覚えておけば、どっちがどっち?ってなっても解答できます。
はい、テキトーな覚え方でスミマセン・・・
認知症の受け入れ
- 当然、認知症の急性期は受け入れ不可
- 認知症加算と、若年性認知症受入加算はあわせて取れない。
このあたりはよく出ます。
減算について
- 通所介護、地密通所ともに送迎はついているので、送迎しなければ減算される
- 同一建物は、送迎が不要なので減算がある
通所介護事業所での宿泊サービス
通所介護で、保険外でお泊りがある。
その場合は、都道府県(地密の場合は市町村)に届けが必要
これを、お泊りデーと言います。
お泊りデーと小規模多機能型居宅介護(小多機)・看護小規模多機能型居宅介護(看多機)は違います。
小多機・看多機は保険内です。
最後に
試験の後、もう一度まとめの勉強をするってなかなか経験のなことです。
きっと、今年の試験を受ける人は、「受かった人は余裕ぶっこいてていいな~」と思っていると思います。
ぼくも、試験勉強で対策サイトを見てそう思ってましたので。
せっかく覚えた知識を定着させるのと同時に、法改正にあわせて勉強していかないとこういった資格は使い物にならなくなると思います。
多分、10年以上前に試験だけ合格してその後ケアマネとして仕事をしていない人は、「受かったことがあるだけになってしまいます。
介護業界では介護士の処遇改善(当然のことだと思いますが)でケアマネの処遇が改善されずオワコンと言われていますが、こんな大変なこと、他に誰がやるんだろう?
もしかしたら、薬局も引き受ける時代が来るかもしれません。
そんな時に、薬局にきている患者さんが困らないようにするためにも必要な気がします。
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