意外と知らない 市販医薬品

病院用の頭痛薬【SG配合顆粒】同じ成分がネットで買えます

 

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処方箋調剤をやっていると、時々、

「他はダメ。
この頭痛薬じゃなきゃ効かない!」

という患者さんがいらっしゃいます。

それは、SG配合顆粒。

SG配合顆粒は現在品薄状態が続いています。

コロナの影響で処方が増えたことや、生産が滞っていることが理由のようです。
(販売中止になったわけではありません。)

SG配合顆粒が無くて困った!

そんな方に朗報です。

 

SG配合顆粒は、いま市販で購入することができます。

その名は、【セデス・ハイG】

名前こそ違いますが、成分や、作っているメーカーまで同じです。

 

人によっては、ロキソニンよりもこっちが効くという、【SG配合顆粒】

今回は、病院用【SG配合顆粒】と市販の【セデス・ハイG】について調べてみました。

 

病院用の頭痛薬【SG配合顆粒】同じものがネットで買えます

1956年
https://www.shionogi-hc.co.jp/sedes/what.html 塩野義製薬HPより

セデスという商品の登場は古く、1939年まで遡ります。

第二次世界大戦のころに生まれたブランドなんですね。

1956年のセデスパッケージ、ウサギさん?とおもったら、痛くて冷やしているのかな?
頭が痛いこき? 謎の文字発見。

しばらく時代が流れ、今と同じような成分まで進化するには40年くらいかかったようです。

市販の頭痛薬【セデス・ハイG】の処方内容

1993年 当初は錠剤でしたが、成分は今の顆粒と同じでした。

2010年に、成分はそのままで顆粒が追加される。

現在の【セデス・ハイG】の成分

イソプロピルアンチピリン(IPA) 150mg 熱を下げ、痛みをやわらげる

アセトアミノフェン 250mg 熱を下げ、痛みをやわらげる

アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg 痛みをおさえるはたらきを助ける

無水カフェイン 50mg 痛みをおさえるはたらきを助けるほか、頭痛をやわらげる

 

後ほども述べますが、

病院用の【SG配合顆粒】と、市販の【セデス・ハイG】は、配合も分量も全く同じということが分かります。

 

病院用頭痛薬【SG配合顆粒】の処方内容

 

1978年発売

かつては、アセトアミノフェンに替わって、フェナセチンが配合されていた。

フェナセチンは副作用の面から配合が2003年に中止された。

フェナセチン(英:Phenacetin)は、かつて広く使用されていた鎮痛剤であるが、その副作用のためにその使用が控えられている。長期に大量を服用した場合の腎障害や腎盂・膀胱腫瘍の発生リスクの増大等が指摘されている

ウィキペディアより

その結果、

2003年 市販薬からの逆スイッチ
(フェナセチンを→アセトアミノフェンに変更し、病院用のSG配合顆粒は市販のセデス・ハイと同じ成分となりました。)

すでに1993年に登場していた市販薬のセデス・ハイの成分が、2003年に病院用のSG配合顆粒に採用される。

 

現在の【SG配合顆粒】の成分(市販のセデス・ハイと同じです)

イソプロピルアンチピリン(IPA) 150mg 熱を下げ、痛みをやわらげる

アセトアミノフェン 250mg 熱を下げ、痛みをやわらげる

アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg 痛みをおさえるはたらきを助ける

無水カフェイン 50mg 痛みをおさえるはたらきを助けるほか、頭痛をやわらげる

 

病院用の【SG配合顆粒】と、市販の【セデス・ハイG】は、配合も分量も全く同じということが分かります。

 

参考までに、セデス・ハイGは、錠剤と顆粒ともに成分は同じです。

SG配合顆粒 セデス・ハイG と、ロキソニンはどっちが頭痛に効くのか

比較

 

SG配合顆粒と、セデス・ハイGは、

なので、効き目は当然のことながら同じです。

 

では、市販薬最強と言われるロキソニンSと、セデス・ハイGでは、どちらが効くのでしょうか?

 

塩野義製薬学術部に問い合わせてみました。

残念ながら、他の痛み止めと比較して調べたデータなどは存在しません。

学術的にも、セデス・ハイG(もしくは、同成分のSG配合顆粒)とロキソニンSではどちらが効くか分かりません。

 

以下、推測での判断です。

ロキソニンSと比較して、SG配合顆粒は、鎮静作用のある成分が配合されています。

  • 鎮静作用が効果的に働くタイプの頭痛の方が一定数いる可能性があります。
  • 鎮静作用が効果的な頭痛もちの方々が、ロキソニンSより効くと体感しているのかもしれません。

ロキソニンと、SG配合顆粒(セデス・ハイG)は、どちらが効くかは、使ってみなければわからない。

 

SG配合顆粒はピリン系なので、ピリン系アレルギーがある人は使用できません。
SG配合顆粒は、ロキソニンよりも胃にやさしいメリットはあります。

頭痛がひどいけど、ロキソニンの効き目が今一つ満足できない
そんな方は、セデス・ハイGを試してみてもいいかもしれません。

 

SG配合顆粒 セデス・ハイG 使用上の注意

 

SG配合顆粒においては、病院用の薬のため処方医の指示に従ってください。

 

セデス・ハイGにおいては、説明書の注意事項を参照していただく形になります。

特に重要なことは、

漫然と長期連用しない

ということです。

長引く頭痛の場合は、別の疾患が隠れている可能性もあるので、受診するようにしましょう。

最後に

病院用の【SG配合顆粒】と、市販の【セデス・ハイG】は全く同じ成分です。

ロキソニンとSG配合顆粒、セデス・ハイGを比較して効き目はどっちが良いのか?
→人によって違うので使ってみないと分からない。

どちらも、頭痛を根本から治す薬ではないため、自己判断で漫然と服用せずに、医師・薬剤師・登録販売者に相談してから正しく使うことが重要です。

頭痛は無理に我慢すると仕事や勉強のパフォーマンスも下げてしまいますので、頭痛薬を効果的に使用しましょう。

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