患者様がジェネリックの存在する長期収載について先発薬を希望した場合は、薬価の差などを説明したうえで特定薬剤管理指導料3ロを算定することができます。
選定療養について薬剤師会に問い合わせたところ、レセプト摘要は今のところ不要のようです。
そして、10月を待たずに算定を開始してよいとの疑義解釈が出ました。
以下は6月18日の事務連絡による疑義解釈の抜粋です。
問2 長期収載品の処方等又は調剤について選定療養の仕組み(以下「本制度」という。)が導入される令和6年10月1日より前の時点で、本制度の対象となる医薬品について患者に対して説明を行った場合、特定薬剤管理指導加算3の「ロ」は算定できるか。
(答)本制度に関し、調剤前に医薬品の選択に係る情報が特に必要な患者に対し、当該患者が求める情報について必要かつ十分な説明を行えば算定することができる。
なお、本制度に関する運用上の取扱い(患者が支払う額の具体的な計算方法等)については今後更に周知する予定であるので留意されたい。
選定療養
- 選定療養は2024年6月18日から算定可能
- レセプト摘要記載は不要
そして、長期収載品の一覧です。
上記は公式の長期収載品の一覧もですが、PDFで見にくいですね。
だからエクセルにしました!
PDF変換ソフト持っていたので、ラッキーでした。
自分の薬局の先発医薬品一覧を出して、選定療養の対象になっている医薬品には付箋などをつけておくと、算定漏れがなくて便利かもしれません。
もしくは、デスクトップにエクセルを保存し、必要に応じて検索する形でもいいかもしれません。
使いやすいようにご活用ください。
出荷調整
前回調剤した医薬品の銘柄が流通不良で確保できず、別の銘柄の医薬品に変更した時は患者に対してしっかりと説明をして特定薬剤管理指導料3ロを算定します。
これは、レセプト摘要が必要です。
出荷調整 レセプト摘要記載必要
薬剤師会に問い合わせた結果、
レセプト摘要への記載:調剤に必要な数量が確保できなかった薬剤名 〇〇〇
のような記載で良いようです。
出荷調製品の検索は、有名ですが、DSJPを利用するのが早いです。
さいごに
選定療養については、先発希望の患者様にもジェネリックを説明しなければならないという役割についての報酬
出荷調整については、在庫をかき集める手間に対する報酬
どちらも5点じゃ、割に合わないでしょうけど、やっている以上は算定をもれなくしていきましょう。
ちなみに・・・
RMP資材を活用した指導にて、【特定薬剤管理指導加算3イ】が算定できます。
資材の検索は、
RMP提出品目一覧 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 (pmda.go.jp)
これをお気に入り登録に入れて、時間のある時に薬局の在庫に【資材あり】の付箋をつけておくと、スムーズに活用できます。
RMP患者向け資材は、改めてみるとよくできています。
算定しないときであっても服薬指導に有効利用できそうですね。