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モーラス売ってないと不満をもーらす
「モーラス、市販で売ってませんか?」
薬局でたまに聞かれるこの質問。
でも実は、モーラスって最初から処方薬オンリーなんです。
それでも昔は、ドラッグストアに「モーラスと同じ成分入りの市販品」がひっそり並んでいたんですよ。
ケトプロフェンってやつですね。
ところが最近、どこの売り場を見てもその姿が見当たらない。
湿布コーナーはロキソニンとボルタレンの二大巨頭が幅を利かせ、ケトプロフェンはまるで存在ごと消されたかのような扱い。
え、絶滅した?
実は、まだ残ってます。
「オムニードケトプロフェンパップ」という市販品が、ネット通販の片隅で静かに生き延びているんです。
ただし、使い方を間違えると光線過敏症なんて地雷もあるので、ちょっと慎重にいきたいところ。
この記事では、
● モーラスの代わりに市販で買える唯一の選択肢とは?
● ケトプロフェン製剤がいつの間にか姿を消した理由
● あえてケトプロフェンを使わなくてもいいケース
を、薬剤師の視点でわかりやすく、ちょっと寒い笑いも交えながら解説していきます。
市販では見かけないケトプロフェン、それでも「1つだけ」生き残っている

現在、市販で手に入るケトプロフェン製剤は「オムニードケトプロフェンパップ」だけです。
ただしこれ、店頭で見つけるのはかなり困難。
いわば「湿布界のプレミアム隠れキャラ」。
置いている店舗はほぼ皆無で、ネット通販でこっそり売られているのが現状です。
● オムニードケトプロフェンパップの基本情報
成分:ケトプロフェン(100g中0.3g)+メントール(清涼感あり)
分類:指定第2類医薬品(薬剤師・登録販売者がいないと買えない)
用途:肩こり・腰痛・関節痛など
価格:やや高め(10枚で1,000〜1,500円程度)
効き目に関しては、処方のモーラスと同等の有効成分で、「とりあえず効いてほしい」人には有力な選択肢になります。
ケトプロフェン製剤が市販から姿を消した理由
ではなぜ、かつてドラッグストアの棚にあったケトプロフェン製剤が消えてしまったのか?
理由はシンプルにしてシビアです:
● 光線過敏症のリスクが高すぎた

ケトプロフェンは、紫外線(特にUV-A)に反応して皮膚に赤み・水ぶくれ・色素沈着などを起こす「光線過敏症」が比較的多く報告されてきました。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)の副作用情報にも複数の重症例が掲載されており、
貼ったところが日光に当たると「ヤバい」ことになるという、湿布としてはなかなか攻めた仕様。
こうした事情から、メーカー各社は「販売を継続するにはリスクが高すぎる」と判断し、撤退。
現在、市販で流通しているケトプロフェン製剤は、オムニードのみとなったわけです。
それでもオムニードを選ぶべき人・選ばなくていい人
● こんな人にはオムニードが向いてます
処方モーラスで明らかに効果を実感していた人
- 処方モーラスで、副作用のかぶれが出なかった人
貼る場所が衣服でしっかり覆える(紫外線が当たらない)人
使用期間が短期で済む予定(たとえば2〜3日だけ)
● 逆に、こういう人はロキソニンやボルタレンでOK
初めて使う人(まずは安全性重視で)
日中、屋外で長時間活動する人(通勤・営業・スポーツなど)
肌が弱くて湿布でかぶれた経験がある人
「なんか効きそう」で雰囲気でモーラスを買おうとしている人
まとめ:ケトプロフェンは“効く”けど、“かぶれなど副作用”が難点

ケトプロフェンは確かに効きます。
でもそれは、強い成分ならではの“裏面”もあるということ。
「モーラスの代わりがほしい」という明確な目的がある人には、唯一の選択肢としてオムニードを紹介できます。
ただ、それ以外の人には無理して選ぶ理由はありません。
痛みを抑える手段は他にもたくさんありますし、何より副作用で長引くなんて本末転倒ですから。
“効けばいい”じゃなく、“ちゃんと効いて、安全に使える”が正義。