OTC薬品解説

【ひとには人の乳酸菌】ってマジ?100年続くビオフェルミン、実は赤ちゃん由来って話

 

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■整腸剤界のレジェンド、それがビオフェルミン

「おなかがゆるいです」

「便秘気味で…」

薬局でそう言うと、けっこうな確率で名前が挙がるのがこのビオフェルミン

見た目もやさしい。効き目もやさしい。

それでいて、実は100年以上の歴史をもつ整腸剤界のレジェンドなんです。

しかも、あのキャッチフレーズ

「ひとには人の乳酸菌」

これ、けっこうマジなやつです。


■ヨーグルトから始まり、赤ちゃんの腸で完成するストーリー

時は大正時代。

戦争のせいで海外からの乳酸菌製剤が入ってこなくなり、神戸の医師山本治郎平さんが思いました。

「ないなら、作ればええやん?」

まずはヨーグルト由来の菌でチャレンジ。

だけどだんだん研究が進んで、

「もっと人の腸にドンピシャな菌って、どこにいるんやろ…?」

とたどり着いたのが、

赤ちゃんの腸!

そう、あのピュアで善玉菌だらけのフレッシュ腸内ワールド。

正式に「今使われている乳酸菌は、赤ちゃんの腸から採取された菌です」とのこと。

つまり、「ひとには人の乳酸菌」は…

「人の中でも、いちばん純粋なやつ、連れてきました」ってことです。

なんか、ちょっと…

ありがたい気持ちになりますね?(拝)

その都度赤ちゃんの便から(笑)ビオフェルミンを作っているのではなく、赤ちゃんの腸にいた菌を培養して使っています。


■“便から取った菌”って説はどうなん?

一部ネットでささやかれる、「実は人の便から採取された菌を使っている説」。

でも、公式にはその記録はありません。

たぶんこのウワサ、どっかの腸活商品と混ざって広まった都市伝説っぽいです。

「便から取った」って言うとちょっとギョッとするけど、実際は、

人の腸と相性がいい菌を、ちゃんと研究して選びました。しかも赤ちゃん由来でピュアです。

って話なので、ご安心を。


■ビオフェルミン、震災で絶滅しかけてた話

これ、意外と知られてないのですが…

1995年の阪神・淡路大震災で、

ビオフェルミン製薬の本社と工場が壊滅状態に。

「えっ、整腸剤のレジェンドここで終わり!?」
「おなか、これからどうしたら…」

そんなレベルのピンチだったんですが、全国から「なくなったら困る!」という声が殺到。

がれきの中から冷凍保存されていた菌の元を救出!!!

病院・薬局・愛用者たちの熱い想いに支えられ、ゼロから製造ラインを立て直して、1年で復活しました。

腸内環境だけじゃなく、会社の体制まで整え直すとは…
さすが整腸剤の本気。

そういえば、1995年当時は、ビオフェルミンの長期欠品が続いていたという話を先輩から聞きました。

だから、海外で災害などが起きると、欠品になる薬がないかいつもすぐ調べるのね~


■昔のビオフェルミン、1回10錠とかザラだった説

「ビオフェルミン」は戦後日本の家庭に浸透。

町の薬局や病院で「とりあえずこれ飲んどき」と言われる定番整腸剤となりました。

昭和の後半には武田薬品の支援を受け、ビオフェルミン製薬株式会社として再スタート。

この頃から成分もアップデートされ、

  • フェーカリス菌

  • アシドフィルス菌

  • ビフィズス菌(創業の菌)

と、3種の乳酸菌を配合した「新ビオフェルミンS」が登場。

戦後〜昭和時代の「新ビオフェルミン(旧製品)」では、成人の1回服用量が9〜10錠という設定だった時期があったらしい。

薬局の生き字引のような先輩が言ってたっけな・・・

え?10錠!?って思いますよね。

今の「ビオフェルミンS」は、成人1回3錠(1日3回)

つまり、当時は今の約3倍近い錠数を飲んでいたことになります。


■なぜそんなに多かったの?

理由としては:

  • 昔の錠剤は小粒で、菌数も今より少なかった(製剤技術が違った)←多分これ

  • 乳酸菌は基本的に安全性が高いので、多めでも問題なかった←想像

  • 「いっぱい飲んだほうが効きそう」的な、時代的な雰囲気もあったかも?←いがいとこれかも

すべて想像です(笑)

■今は技術の進化で、少ない錠数でもしっかり届く

現在のビオフェルミンSやSプラスは、製剤技術の進歩で生菌数が安定して多く含まれるようになり、1回3錠で十分な効果が得られるようになっています。

見た目の粒の大きさも違いますし、乳酸菌の“腸まで届く力”も強化されているんですね。

■最近では「Sプラス」っていう進化系も出てる

そんなビオフェルミン、令和になっても進化が止まりません。

現代の腸活ニーズに応えるために登場したのが、

「ビオフェルミンSプラス」

従来の3種の乳酸菌に加えて、

  • ロンガム種ビフィズス菌(← 酢酸を出して悪玉菌を撃退)

をプラスした、強化版です。

つまり、

「やさしいけど、ちょっと攻める」
という、まさに大正→令和に進化した腸内リーダー


■SとSプラス、どう選べばいいの?

製品名特徴こんな人におすすめ
新ビオフェルミンS3種類の乳酸菌。王道のやさしさ軟便、ちょい便秘、家族みんなで使いたい人
新ビオフェルミンSプラスロンガム菌入りで頼もしさアップガチ便秘、ゆるゆるループ、腸活に本気出したい人

どっちも薬じゃなくて指定医薬部外品なので、気軽に飲めるのもポイント。

妊娠中・授乳中でもOK

妊婦さん

▼気になったら、こちらからどうぞ


■【腸活】:ビオフェルミン、おなかと一緒に生きてきた

ヨーグルトから始まり、赤ちゃんの腸で完成し、震災を乗り越え、令和では“プラス”に進化。

それが、わたしたちのビオフェルミン

なんとなく飲んでた整腸剤が、実はこんなに波乱万丈な人生(?)を歩んできたなんて…
ちょっと感動すら覚える話です。

つまり、「人には人の乳酸菌」は、100年以上前から実践されてた【腸活】

ちょっと笑ってしまいそうなキャッチフレーズも、実は100年以上前から人由来にこだわってきた本気の整腸薬ブランドなんですね。

いまでこそ「腸活」が注目されていますが、
それを大正時代から見据えていた視点は、まさに時代の先を行っていました。

おなかにいいものって、ドラマがあるんですね。