意外と知らない 市販医薬品

医薬品不足! 病院が出したくても出せない!薬局で買える薬5選

 

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新型コロナによる発熱、せき、のどの痛みで病院を受診される方が多い状態です。

かれこれ2~3年以上つづいているのでしょうか。

とうとう病院用の薬も在庫が無くなり、出したくても出せない状態になっています。

 

処方箋もらったけど、調剤薬局に行っても薬がない!という事態も多発しています。

 

なかには、「病院の隣の薬局には在庫ないから、ほかの薬局に行ってね」といわれて処方箋をもらい、路頭に迷う患者さんまで・・・。

 

新型コロナの時に必要な薬って、特殊なのかな?

 

いや、全然特殊じゃないですよ。町の薬局やドラッグストアでも売っているくらいですから。

(新型コロナウイルス用のラゲブリオやゾコーバなどは除き、一般的に処方される薬を指します)

 

え?

 

新型コロナの影響で、一部医薬品の需要が急速に高まりました。

さらに医薬品メーカーの不祥事が重なるなど供給のトラブルが発生しています。

需要と供給ともに、大変な状況なのね。

 

新型コロナや、インフルエンザ、ただの風邪で熱やのどの痛み、咳がつらくて病院に行ったけど結局薬がないと、治るまでつらい日々を過ごすことになってしまいます。

 

我慢するしかないの?

 

そこで、薬局で買える薬で対策をしておきましょう

 

  • 薬剤師へ:薬が処方されなくて困っている患者さんに、代替えの市販薬を提案しよう!
  • 医師へ:処方できないから我慢してねじゃなくて、「薬局で聞いて買ってね」と案内して!
  • 患者さんへ:いざという時に備えて、病院でもらえなくなる薬を常備して!
調剤薬局に咳止めがない状況は病院にも伝わっています。

最近では、患者さんに咳止めはドラッグストアで購入してねと伝えているクリニックもあるようです。

かぜで受診して、咳止めをドラッグストアや薬局にいに来る方のためにも、登録販売者さんは必見ですね

 

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品切れしている病院の薬と、それに代わる薬局の薬

 

トランサミン(トラネキサム酸)→ぺラックT錠

 

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トラネキサム酸は、のどの痛みなどの症状に欠かせない薬ですが、全国的に品薄です。

調剤薬局の在庫はどこもスカスカです。

トラネキサム酸が処方されて、どこにも在庫がなく患者さんが困るケースは多発しています。

 

ですが、まちの薬局、ドラッグストアでは普通に販売されています。

 

のどが痛いときに備えておきたい一品です。

 

 

メジコン(デキストロメトルファン臭化水素酸塩)などの咳止め→OTCメジコン錠

 

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新型コロナ以前は、こんな薬が品薄になるなんて夢にも思いませんでした。

 

市販版メジコンは、病院用のものと全く同じ成分です。

 

これも、調剤薬局になくてみんな困っていますが、ドラッグストアやまちの薬局には売っています。

 

ムコダイン(カルボシステイン)などの痰切り薬→ストナ去痰カプセル

 

ムコダインやカルボシステインの在庫がない薬局なんて、以前は考えられませんでした。

スーパーマーケットに行って、牛乳や卵が切れているのと同じくらいの異常事態です。

 

去痰剤は、存在こそ地味ですが

  • のどが詰まって眠れない、ゆっくり休めない
  • 痰とともにウイルスを排出する作用が落ちる

など、風邪や、新型コロナによるせき、痰を楽にし、療養に欠かせない薬剤です。

 

「痰を切る薬は在庫無いので処方できないからね」と医師に言われた患者さんも多くいます。

でも、そんなときにはドラッグストアに売っているストナ去痰カプセルが活用できます。

 

痰を切る成分がしっかり配合されているうえに、病院の薬と重なる恐れのある咳止めやアレルギーの薬は配合されていません。

 

病院で薬をもらったが、痰を切る薬が出せなかったときは、ストナ去痰カプセルが代用できます。

 

カロナール(アセトアミノフェン)などの熱・痛みの薬→タイレノール等

 

【第2類医薬品】タイレノール 10錠 セルフメディケーション税制対象品
タイレノール

 

新型コロナで、熱や頭痛がつらくゆっくり休めないという状況はつらいです。

最近は少しずつ状況が改善してきましたが、まだまだ調剤薬局では品薄です。

 

そんなときは、タイレノールがカロナールと同成分なので代用できます。

 

ラックルでも代用できます。

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麦門冬湯

 

メジコン(デキストロメトルファン臭化水素酸塩)などの咳止めが調剤薬局から消えたため、その代わりとなる漢方の咳止めが処方されるようになりました。

やはり、急激な需要増加についていけずに、漢方も調剤薬局から姿を消しました。

でも、町の薬局やドラッグストアには在庫あります。

 

薬がない 医薬品の供給不安を経験して思うこと

なんで調剤薬局にはないものがドラッグストアにはあるの?

 

その理由は定かではありません。

おそらく病院用のものは、メーカーの採算が悪く安易に増産の投資ができないことが考えられます。

処方箋をもらって薬がもらえなくて路頭に迷うということは防ぎたいです。

また、

軽症時の備えとして常備薬で、ぺラックTやタイレノールなどは備蓄しておいてもいいかもしれません。

と、備蓄を推奨するようなことを書きましたが、目的は別のところにあります。

本当はドラッグストアで薬を買っておいていざという時に備えていてもらえれば、調剤薬局も在庫が無くなって困らないのでありがたいのですが・・・。

(患者も減って調剤薬局は売り上げが減りますが (笑))

 

この記事の真意は、何といっていいか、医師が処方箋書いても、薬無くて調剤できない。

だけど町の薬局には売っているよ!という、ゆがんだ現状を分かってもらうことです。

あとは、OTC経験の少ない薬剤師さんには、困っている患者さんに市販の薬で代替えの提案の一助になればと思って書きました。

いろんな意味でいまの医療制度は限界が近いのかもしれません。

町の薬局で薬買うより、病院で処方箋もらった方が安いって変!!

を放置してきたことも、いまの薬不足の一因に思えます。(個人的な感想です)

 

薬局で働いている人はいまの危機的状況を、身をもって感じていると思います。
でも、普通に生活している方は、いざ風邪やコロナで病院にかかるまでは、今までとは何ら変わりなく過ごしていますよね

 

病院にかかって初めて、薬がないなんてこと、今の日本にあるの?という事実と向き合うことになります。

風邪やコロナに限らず、普段から薬に頼らない健康な体を維持することの重要性もあらためて認識させられました。

 

「病院が出したくても出せない!薬局で買える薬5選」などという時代が早く終わることをこころから願っています。