市販、病院用も含め、いわゆる【風邪】症状に処方される薬は風邪を治す薬ではありません。
あくまでも風邪のつらい症状を緩和するだけのものです。
つらい症状が出ているときは、これらの風邪薬で楽にしてゆっくり休むことは効果的です。
しかしながら、風邪かもしれないと思ってもはっきりした症状が出ていないことも多いです。
風邪の悪寒?
早く寝ようか。
翌朝
なんか熱が出てきた。
喉も痛い。
こんなパターンが多いと思います。
でも、風邪の予感を感じても、その時点で熱もなければ喉も痛くなければ普通は風邪薬の効果は期待できません。
そんな時に、漢方薬が実はすごく効果的だったりします。
葛根湯:寒気・肩のこわばり・発汗なし
柴胡桂枝湯:おなかが痛い、ゆるい、食欲がない、だるい、発汗はある
小青龍湯:水っぽい鼻水、くしゃみ、鼻づまり、せきなど
この3種類を使い分ければ、翌朝ぐっとラクになります。
数ある漢方薬の中から、この3種類を厳選した理由を解説しましょう。
風邪症状に使用する漢方薬は、クラシエだけでも9種類
葛根湯(かっこんとう)
かぜのひきはじめ、寒気・頭痛には葛根湯。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
鼻水の出るかぜ、鼻炎には小青竜湯。
銀翹散(ぎんぎょうさん)
かぜでのどが痛いときや頭痛には銀翹散。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
はきけがあり、長引くかぜや胃腸炎には柴胡桂枝湯。
五虎湯(ごことう)
激しいせきが出るかぜや、気管支ぜんそくには五虎湯。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
長引くせきや気管支炎には麦門冬湯。
麻黄湯(まおうとう)
熱があり、節々が痛むかぜや鼻かぜには麻黄湯。
竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)
熱が長びく、せき・たんが多く、眠れないときには竹茹温胆湯。
甘草湯(かんぞうとう)
のどの痛みやしわがれ声には甘草湯。
9種類の中から、3種類に厳選した理由
早めに対応して悪化を防ぐことに効果的な漢方
葛根湯→寒気、肩のこわばり、関節の違和感がある時に、少しでも早く服用するのが効果的です
柴胡桂枝湯→吐き気や腹痛、場合によっては、好物の食事がおいしく感じられない。
発汗も少しあり、寒気や頭痛もするかも・・・。そんな違和感がある時に、少しでも早く服用するのが効果的です。
一般的には、長引く風邪に使用するとなっていますが、胃腸の症状がある場合は早め服用が効果的です。
小青龍湯→薄い水っぽい鼻水が出始めて始まる風邪症状。そこからあっかすることも多いです。
また、この薬は花粉症のアレルギー性鼻炎に、眠くならない薬としてよく使われるので、そちらで知っている方も多いと思います。
長引くせき症状などは、その間に病院、薬局で相談して対応してもらえるので備蓄は見送りましょう。
結局服用せずに使用期限が過ぎてしまったりしたら無駄ですから。
のどの痛みなども、ロキソニンやイブなどの普通の薬の方が効きます。
漢方薬の服用方法・注意点
服用方法は、空腹時に暖かいお湯でのむ
これらの漢方薬は、温かいお湯に溶かして飲むか、お湯で服用したほうが効果的です。
お湯を飲むことによって体を温めることにもなり、効果を発揮しやすくなります。
漢方薬の副作用で注意すること
漢方薬は一般的に副作用が少ないといわれていますが、注意する必要があります。
特に心臓病など、持病がある場合は主治医や薬剤師、登録販売者に相談してから服用する必要があります。
持病がない方でも、むくみ、発疹、息苦しさなどの違和感が出た場合はすぐに中止して相談しましょう。(これは、どの薬でも共通して言えます)
葛根湯・柴胡桂枝湯・小青龍湯は、救急箱に備蓄がお勧め
葛根湯→寒気、肩のこわばり、関節の違和感
柴胡桂枝湯→吐き気や腹痛などの胃腸風邪
小青龍湯→薄い水っぽい鼻水が出始めて始まる風邪症状
Amazonでは、葛根湯、小青竜湯にコスパの良い商品が発売されています。
家族で常備する、家と職場と携帯用に分散させて常備するならこの大容量も見逃せません。
葛根湯→寒気、肩のこわばり、関節の違和感
(Amazon:コスパの良いタイプ)
小青龍湯→薄い水っぽい鼻水が出始めて始まる風邪症状
(Amazon:コスパの良いタイプ)
これらの症状を感じた時に秒速で対応すれば、その後の展開が劇的に変わってきます。
仕事や勉強で風邪なんてひいていられないという人は、この3種漢方を常備するとともに、体調の変化に気を付けて適切に対応できるようにしましょう。
これこそが、【ご自愛ください】というものでしょう。