意外と知らない 市販医薬品

漢方薬は食前または食間の服用 食後服用可という説明はダメな件

 

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漢方薬の服用方法は、食前または食間となっているものが多いです。

これは、

  • 漢方薬はもともと空腹時に服用されていた
  • 空腹時のほうが一般的に薬の吸収が良くなり効き目が良くなる

ということに基づきます。

そのため、食前もしくは食間に飲み忘れたら、食後でも良いですよという対応をすることもあるかもしれません。

 

 

忘れたら食後でも良いですよ~。でも効き目が落ちるからなるべく食間に飲んでくださいね~

という対応はよくしまね。

 

それが間違い!副作用の原因になることがあります。

 

え?
驚いた薬剤師

 

漢方薬でもっとも有名な葛根湯を例に解説します。

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葛根湯には麻黄(エフェドリン)が含まれている

 

  • 麻黄(マオウ)の主成分エフェドリン類は、空腹時には吸収率が下がります。
  • 反対に、麻黄の主成分エフェドリンは食後に服用すると、吸収率が上がります。

 

麻黄という生薬に含まれるエフェドリンは、胃酸の影響をうけると吸収されにくくなります。

そのため、食べ物を食べて胃酸が薄まると、吸収されやすくなってしまいます。

 

葛根湯に含まれる麻黄の副作用

 

麻黄(エフェドリン)の吸収率が良くなると次のような副作用が懸念されます。

麻黄(エフェドリン)の副作用

  • 悪心
  • 動悸
  • 不眠

 

このため、高血圧や不整脈などの基礎疾患がある場合は、特に注意が必要です。

 

漢方薬と言っても、油断は禁物

 

いつも飲んでいる葛根湯だからと油断していい加減な飲み方をすると、突然胸が痛くなりドキドキして・・・

などということが起こらない保証はありません。

 

ましてや、薬剤師や登録販売者が、「いつ飲んでもいいよ~」と言って服用したら副作用が出たとなったら大変です。

 

葛根湯以外にも、麻黄が含まれている漢方薬は多数あります。

麻黄が含まれている漢方薬は特に、食前もしくは食間の服用い注意する必要がありますので、ご注意ください。