キャリア・転職

管理薬剤師になったら、ぜんぶ俺だった──

・プロモーションを含みます

年収700万円の「なんでも屋」奮闘記

💼 管理薬剤師──それは“なんか気づいたら”やってるポジション

主人公・たけし(32)は、前職でも管理薬剤師だった。

管理薬剤師の志望動機?ない。

強いて言えば「気づいたら上の人が辞めてて、自分が一番古株だったから」。

📄「管理薬剤師募集・年収700万円」

目にした求人票は、ちょっと夢が詰まっていた。

✅ 年収700万
✅ チーム体制でサポートあり
✅ 地域密着でやりがいアリ

「いや、なんか…今回はちゃんと“管理する”感じになれるかも!」

そう思って、たけしは新たな薬局へ。

🏢 初日は本部スタッフと同行──薬剤師じゃないけど

出迎えてくれたのは、本部の関さん(営業出身・やたら明るい)。

薬剤師ではない。

「あ、まず冷蔵庫の霜取りが甘いので、あとでタオル当てておいてくださいね」
「あとパートさんのシフト作ってもらってて…ついでに、新人さんの教育もお願いしてます!」

そして最後にボソッと、

「あ、あと…昨日からトイレ詰まりかけてます

🧻 詰まったトイレに、年収700万の価値を問う

ラバーカップ(通称スッポン)を握る手に、若干の震え。

「俺、国家資格持ってるよね…?」

水の音が響く静かな薬局で、トイレから「ブシュッ!」という音。

その日、たけしは心も詰まりかけた

📋 やることリスト、全部自分の名前入り

  • 棚卸 → たけし

  • 発注 → たけし

  • 面接日程調整 → たけし

  • 新人薬剤師のOJT → たけし

  • 詰まったトイレ→ たけし
  • ご機嫌斜めな冷蔵庫のお世話 →たけし

そして・・・。

📝 本当はダメなんだけど、薬歴も…

新人さんの薬歴確認。

「えっと…この患者さん、昨日も来てて…何書いたらいいかわからなくて…」

「ああ〜、じゃあ『継続的な服薬状況の確認を行い…』でどう?」

「え、それそのまま入れちゃっていいんですか!?」

──良くない。でもやらないと進まない。

😇 管理薬剤師って、こんなに“やる側”だったっけ?

  • 人が辞めるたびに「シフト対応お願いします」とLINE

  • 棚がギシギシ音を立てたら修理依頼→たけし

  • トイレが詰まってたら→たけし

  • 電話が鳴ったら→たけし

  • 薬歴が追いつかない→たけし(手伝うな)

 

💬 たけしの本音:

「このままじゃ“なんでもやくざいし”って呼ばれる未来が見える」

✅ 結論:管理職系ポジションは、“覚悟”がないと飲まれる

項目内容
年収700万円
自由時間ほぼゼロ
メンタル微削れ中
感想「これって管理っていうか…生活雑務の責任者?」

📌 管理薬剤師は「目指すもの」じゃない。

📌 「気づいたらなってた」人にしかわからない、静かなる戦いがある。

☕ そして、ふと本部の誰かが言ってた言葉を思い出す

「この管理薬剤師ポジションを、
3年くらいこなせる人だけが、将来的にエリアマネージャー候補になるんですよね〜」

──そんなこと言ってたな…って。

「いや、俺いま“棚修理係”なんだけど…」

🎯 まとめ

管理薬剤師という肩書の裏には、責任という名の“無限ToDoリスト”がある。

でも、それを無言でこなし、文句を飲み込み、トイレを直し、薬歴をこっそり手伝い、棚を支える男だけが──

マネージャーになれるとかなれないとか。