第24回ケアマネ試験(2021年)で判明 間違えやすい問題の正体
こちらより、ケアマネ試験において忘れやすく、間違いやすい分野の傾向がわかりました。
忘れやすく、注意が必要な分野の学習に役立てるためにご活用ください。
以下は、試験勉強をした後、約半年くらいノー勉強で忘却させたうえで問題をやってみて間違った問題の解説となります。
2018年(平成30年) 年度の介護保険給付(介護給付費および予防給付)の状況として正しいものはどれか。3つ選べ。
1:給付費は、約14兆円となっている
2:給付費は、前年度に比べて増加している。
3:居宅サービス、地域密着型サービスおよび施設サービスのうち、施設サービスに関わる給付費が最も多い
4:地域密着型サービスに関わる給付費は、居宅サービスに関わる給付費よりも少ない。
5:第1号被保険者1人当たりの給付費は、平均約260000円である。
正解は・・・
正解は、2番と4番と5番。
まず1番の選択肢、「介護の給付費が約14兆円」というのは、多すぎな気がしました。
日本の予算が100兆円くらいだったと思います。
病院などの医療の予算が45兆円ぐらいだったと思います。
そして調剤が7兆円ぐらい・・・かな。
そこに介護が14兆円入ったら、66兆円になっちゃう。
子育ては?インフラは?防衛は?どうすんの・・・。
医療と介護を除いて34兆円で国を運営するのは無理ゲーっしょ。
さすがに14兆円はないな!ということで×にしました。
でも正解は9兆円で、そう遠くない金額だったので驚いています。
しかも、日本の介護費用は諸外国に比べると格安と言われています。
今の現役世代が高齢者になるころには、今のレベルの介護を受けられるのは裕福層だけになるかもしれません。
2番の、介護の給付費が増加しているというのは、常識です。
高齢者増えてるんだし、そう簡単に介護費用は減らない。
3番の、居宅サービス、地域密着型サービスおよび施設サービスのうち、施設サービスが最も給付額が多いというのも間違えっぽいです。
施設サービスは大規模なので、1人当たりの単価が高そうに感じます。
しかし、大きな施設の数がそんなにありません。
施設サービスとは、特養、老健、療養型、介護医療院のみです。
サービスつき高齢者住宅などは、居宅サービスです。
介護保険施設よりも、サ高住やデイサービスなどが沢山あります。
4番の、「地域密着型サービスに関わる給付費は居宅サービスに関わる給付費よりも少ない」というのは、そんな気がします。
地域密着はそもそも市町村管轄で小規模ですから。〇
5番の、「第1号保険者1人当たりの給付費は、平均約260000円である」
についても、もうそんなもんだろうという感じ。
介護保険を使用している人の要介護度の平均は、3~4ぐらいだったと思います。
多分この感覚は、介護現場の人や、ケアマネには必須なんだと思います。
そして、介護度に応じた金額の簡単な覚え方(超適当)
要支援1から要介護5までで、介護費用はだいたい50000円刻みで上がってきます。
↓適当な覚え方
要支援1:50000円
要支援2:100000円
要介護1:150000円
要介護2:200000円
要介護3:250000円
要介護4:300000円
要介護5:350000円
とすると、だいたい260000円というのは妥当な気がします。なので〇
問題2はこんな感じで、全体像を理解すると解けるようになっていた問題でした。
数字をいちいち覚えようとせず大体の割合などで覚えて、現場の肌感覚に近づけるような記憶を心がけましょう。