ケアマネ試験

2021ケアマネ試験Ⅲ-2 訪問介護 訪問入浴介護

こんにちは。薬剤師&ケアマネ卵&ブロガーのゆるやく
です。

諸事情あって、毎年ケアマネ勉強を忘れない程度にやっている変わり者です。

 

今回は、ヘルパーさんや訪問入浴介護です。

現場でやっている人は、本音と建て前(生活援助ではできないことをサービスでやってあげている)に注意です。

試験では、「生活援助では、本人の気持のはりあいにもなるので、庭木の水やりも行うことができる」→×

のような問題があります。

おそらく、それくらいならとやってあげているかもしれませんが、試験ではどうなのかしっかり切り離して覚えましょう。

訪問介護

訪問介護は、介護福祉士(ケアワーカー)や介護職員(ホームヘルパー)が、利用者の自宅を訪問します。

  • 食事・入浴・排泄など直接身体に触れる身体介助
  • 掃除・洗濯・調理などの家事面における生活援助
  • 通院時の外出移動も、訪問介護の1種です

などがあります。

 

人員基準

人員基準は、

  • サービス担当責任者と
  • 管理者と
  • 介護職員

 

管理者は、運営基準を守らせる程度の役割で、兼任可です。
訪問介護事業所ではサービス担当責任者が幅を利かせています。

これとは別ですが、

サービス提供責任者は、通所介護(デーサービス)にはいません。

サービス提供責任者

  • サービス提供責任者が、訪問介護計画を作成
  • サービス提供責任者が、担当者の研修・技術指導を行う
  • サービス提供責任者が、利用申し込みに関する調整を行う

ほとんど主なことはサ責がやります。

 

訪問介護事業所:事故発生時は利用者家族、市町村、居宅介護支援事業所へ連絡

ひっかけ

事故発生時の緊急対応は主治医に連絡です。

緊急時に(意識が無い等)市町村に電話している場合じゃないと思いますので、冷静に考えれば分かるんですが、試験ではつい、間違わないよう注意。

 

生活援助と身体介護の内容は、イメージで覚えよう

身体介護:本人の体調に影響を与える感じ、ちょっと医療っぽい感じの行為というイメージ

生活援助:いわゆる家政婦さんっぽい感じの内容だけど、本人のもので必要最低限なイメージ

同居家族に世話ができるひとがいれば算定できないが、同居家族も障害・疾病などやむを得ない事情があれば算定できる

 

生活援助より身体介護のほうが、より専門的で難しい感じなので、当然介護報酬も違います

 

生活援助か、身体介護か、の具体例

  • 一緒に料理をして食事を作る場合は身体介護(作ることによりリハビリになる)だが、
    本人とは別で一人で作る場合は生活援助となる。
  • 血圧や体温測定、薬の服薬は、体調に影響を与えるので身体介護
  • ただ薬を受け取ってくるだけなら、体に影響がないので生活援助

 

生活援助は、家政婦っぽいですが、あくまでも介護です。

本人の食事、本人の服、本人の部屋の掃除など、できることは限られます

本人でも、犬の散歩や庭の草木の水やり、窓ガラス掃除、年末のお節料理などは、最低限度とは言えないので不可です。

生活援助と身体介護はよく問題に出ますが、このようなイメージで覚えておけばだいたい解けます。

痰の吸引・経管栄養の注入

痰の吸引・経管栄養の行為は、一定の研修を受けた介護士には可能

 

薬の服薬はできても、インスリンなどの注射は、医療行為になってしまうので不可です。

(たとえペン型の簡単なものもでも不可、本人か家族がやります)

そのほか、訪問介護で注意する点

  • 暴力や、利用者が重たいなどで、2人で訪問した場合は、2倍の点数が算定できる
  • 深夜加算(22時~6時)がある

単なる安否確認だけの20分未満の訪問介護は算定できない

でも、2時間以上間隔をあけて、寝返りやおむつ交換などをやる場合は算定できる。

同一建物減算がある(訪問介護事業所のとなりにある有料老人ホームとか、サ高住に訪問介護に行く場合などは、楽なので減算されます)

訪問系に共通した同一建物減算
訪問介護・訪問入浴介護・訪問看護・訪問リハ・夜間対応型訪問看護は同一建物減算がある。
(小多機・看多機はない)

 

生活機能向上連携加算

この加算はよく試験にでます

訪問リハビリテーションにサービス提供責任者が同行して訪問介護計画を作成し、それに基づいてサービスを提供した場合に算定

生活機能向上連携加算については問題でよく出ます。同行だけでは不可です。ひっかけ問題で出るので注意

訪問入浴介護

利用者宅に浴槽を持ち込んで実施する必要があります。

家の浴槽で入浴する場合は、訪問入浴介護とは言えない。

 

訪問入浴介護は、要介護状態で報酬は変わらない

1回行く手間を考えたらそうなのかもしれない。

 

ややこしいから注意

要支援者が使用する、介護予防訪問入浴介護というものが訪問入浴介護とは別にあります。

これはスタッフ2人だったりするので、訪問入浴介護より報酬は低いです。

別物だから点数低いのであって、訪問入浴介護に減算点数が設定されているわけではないことに注意

  • 訪問入浴介護は、看護師1名 介護職員2名のセットが基本
  • 医師がOKなら、介護職員3人で実施できるが、その時は減算がある
  • 部分浴・清拭にした場合も楽なので減算がある
  • 感染症があっても、終末期であっても、バルーンカテーテル等、あっても大体入浴できる

訪問入浴介護は、医師に確認して入浴不可というとき以外は、基本入浴ができると考えていいです。

入浴できるかどうか不安な場合は医師に判断を仰ぐので、訪問入浴介護のスタッフが現場で可否を判断することはありません。

そのため、〇〇のときは入浴できない→〇 の問題は作りにくいです

  • 浴槽やタオルは一回ごと清掃、交換(誰かが使ったのをもう一回使用するのは普通に考えてダメです。感染症もあるかもしれませんので。)
  • 特別な浴槽水の使用は、別料金を取れる

 

特別な浴槽水ってなんなんだろう?と思って調べたけど出てこないです。バブ?バスクリンとかですかね?
ググっても出てこない浴槽水 ほんとに【特別】なのかな?

事業所には、相談や申し込みのスペース、備品を備えるスペースが必要となります。

さいごに

ホームヘルパー(訪問介護)は、料理を作ったりすることもあります。

介護の技術以上に、苦手な人や未経験な人はハードルが高いですね。

最近は、調理の際、クックパッドなどをスマホで見れるようになったからいいみたいですが、昔は調理本などを持参していたのでしょうか。

仕事内容からも、家政婦さんと区別がつきにくくなるので、訪問介護の算定要件を満たすか満たさないかの問題が頻出のようです。

また、好意でやってあげているサービスが当たり前になっていると、試験で不正解となってしまいます。

実情と試験対策はしっかり分けて考えることが重要です。

 

おすすめテキスト紹介

 

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