メジコンせきどめ錠Proがシオノギヘルスケアから発売されました。
メジコンといえば、
- 病院でよく使われる咳止めです。
- 病院用のメジコンも、塩野義製薬から発売されています。
そして
- 通常の咳止めよりも飲み合わせ(相互作用)が少ない
という特徴があります。
詳しくみてみましょう。
病院用メジコン錠と市販のメジコンせきどめ錠Pro 成分比較
病院用と市販、両方の説明書等を確認すると、1錠中の成分は同じです。
- 病院用のメジコンと、メジコンせきどめ錠Proは、有効成分が同量配合
- 病院用のメジコンと、メジコンせきどめ錠Proは、添加物が全く同じ
- 病院用のメジコンと、メジコンせきどめ錠Prpは、見た目がすごく似ている
病院用のメジコンと、メジコンせきどめ錠Pro | 有効成分が同量配合 |
病院用のメジコンと、メジコンせきどめ錠Pro | 添加物が全く同じ |
病院用のメジコンと、メジコンせきどめ錠Prp | 見た目が同じ |
病院用のメジコン錠をそのまま市販化していると思われます。
シオノギヘルスケアの回答
そういえば前々から気になっていたことありました。
またしてもこの質問は予想外?
保留中は、シオノギミュージックケアのお約束の保留ミュージックが流れました・・・
シオノギヘルスケアの回答
・・・
ミュージックフェアーを聴いただけの時間になってしまった。
シオノギヘルスケア(市販薬)と、塩野義製薬(医療用医薬品)は、別会社でした・・・
塩野義製薬に聞いてみました。
するとここでも予想外の質問だったのか、電話の保留となりました。
塩野義製薬では、保留のミュージックはミュージックケアではありませんでした。
(いらない情報)
塩野義製薬からの回答:
メジコン錠は、特に理由はなく、小さくなった
作られたのも昔なので、なぜ小さくしたかなどの詳細はわからない。
特に意味はないそうです。
確かに、メジコンは1969年に開発されたとなっています。
人類が初めて月に行った頃の記憶なんて、そりゃないだろう・・・。
メジコンせきどめ錠Pro 飲み合わせが悪い薬が少ない件
メジコンせきどめ錠Proは、【デキストロメトルファン臭化水素酸塩】という成分のみです。
してはいけないこと、相談することの項目で、メジコンせきどめ錠Proは具体的な病名の記述はありません。
医師の治療を受けている人って妊娠中または授乳中、薬にアレルギーのある人等一般的な記載のみがされています。
一方、従来の咳止めは、様々な成分が配合されていることが多く、様々な注意事項が書かれていることが多いです。
ここでは、プレコール持続性せき止めカプセルと比較します。
成分(一日量) | プレコール持続性せき止めカプセル | メジコンせきどめ錠Pro |
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | 60mg | 60mg |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 60mg | |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 8mg | |
グアヤコールスルホン酸カリウム | 135mg |
プレコール持続性せき止めカプセルには、してはいけないこと、相談することとして、医師の治療を受けている人、妊娠授乳中等の他に、次の記載があります。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩、マレイン酸クロルフェニラミン等が配合されていることにより
- 高血圧
- 心臓病
- 糖尿病
- 緑内障
- 甲状腺機能障害
- 呼吸機能障害
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
等の方は、相談することとの記載があります。
一方、メジコンせきどめ錠Proは、具体的な病名の記述はなく、
医師の治療を受けている人って妊娠中または授乳中、薬にアレルギーのある人等一般的な記載のみがされています。
メジコンせきどめ錠Proには、デキストロメトルファン臭化水素酸塩のみしか使用されていません。
これは飲み合わせが難しくないことに加えて、
同時に発売される、パイロンPL顆粒Proとも成分の重複がなく併用は可能ということです。
- くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどでパイロンPL顆粒Proを服用
- 咳の症状が出てきた場合のみメジコンせきどめ錠Proを追加して服用
こんなプロっぽい選択肢が今回生まれました。
ありがたや~~
咳が出ない風邪で、不要な咳止めを飲みたくない!
そこで、咳止めの入っていない風邪薬、パイロンPL顆粒Proを服用します。
しかしその後咳症状が出てきました!
そんな時に追加してメジコンせきどめ錠Proが服用できます。
無駄な成分をあまり飲みたくないという方には、この組み合わせは病院っぽくておすすめかもしれません。
病院でも知られている薬を飲むメリット
もし、パイロンPL顆粒や、メジコンを服用しても改善しない場合は受診をお勧めします。
病院で話が通じやすいというメリットがあります。
登録販売者向け メジコンせき止め錠Pro 情報
ここからはちょっと専門的な内容となります。
医療用の、メジコンには、MAO阻害薬服用時に併用してはいけないとの記述があります。
MAO阻害薬とは、パーキンソン病の一部の治療薬などが該当します。
また、一部の抗うつ薬との併用は注意が必要との記述もあります。
しかし、メジコンせきどめ錠Proの添付文書には、パーキンソン病治療薬などについての記述が全くありません。
なぜなのでしょうか?
細かいことが気になる・・・
シオノギヘルスケアに問い合わせてみました
ここでもお約束の、シオノギミュージックフェアーの保留ミュージックが聞くことができました。
シオノギヘルスケアの回答・・・・・
一般の人や、登録販売者の人がMAO阻害薬服用や、パーキンソン病と言われてもわからないと思うので記載していません。
すべては、医師の治療を受けている方は相談してくださいという項目に集約させていただいておりま。
とのことです。
今ひとつすっきりしない回答でした。
確率としてはかなり低いですが、登録販売者の方は、パーキンソン病等の持病に注意したほうがよさそうです。
パーキンソン病に加えて、メジコンは一部の抗うつ剤服用中の方には相互作用に注意が必要です。
しかし、ほとんどすべての咳止めで注意が必要な
- 高血圧
- 心臓病
- 緑内障
- 前立腺肥大
などなどの注意事項がない分、非常に使いやすい咳止めといえます。
咳症状が気になる世の中です。
病院で他に薬を飲んでいるが、飲める咳止めはないか?
そんな時に使いやすいメジコンせきどめ錠Pro
覚えておくと良いと思います。
ちなみに、メジコンの名前の由来は、
Medico(医薬)+N(語呂)及び咳のコンコン
だそうです。