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● 寝れない夜ってあるじゃん?

いや〜最近、マジで寝れないっす。
布団入ってスマホ見てたら朝の4時とか余裕。
で、ふと思ったんだけどさ、こんなときは「くすり」でパパッと寝ればいいんじゃない?って考えてない?
昔から睡眠薬はあるけど…
「やさしい睡眠薬」だと思ってたやつが、今は“危険物扱い”だったりするっていう、ちょっとゾクッとする話、出てきたんすよ。
睡眠薬の、薬局では聞けない薬剤師のおはなしです。
● 1. 手軽だった神経のくすり、今じゃガチ管理

◆ ブロムワレリル尿素(まだ市販に残ってるレトロな爆弾)
この名前、もう響きが強そうじゃない?
ブロムワレリル尿素。昭和から生き残ってる鎮静系の古参くすりっす。
で、なにがすごいって、今でもナロンエース、ナロン錠、ウットあたりに入ってて、薬局でフツーに「頭痛いんですけど・・・」とか「眠れないんですけど〜」って言ったら出てくる可能性あるってこと。
しかも、薬剤師のいない登録販売者のドラッグストアでも売れちゃうんよ。
けどこの成分、依存性あるし、過量で中毒なるし、 なんなら“自殺に使われた”こともあるっていう、ちょっとした“やさしい顔した爆弾”。
しかもね、昔はこれ、子どもの夜泣きにも使ってたって話があるんすよ。
● 子どもにも使われてたってマジ?(動物園かよ編)
信じられないかもだけど、昔は子どもの夜泣き対策にブロムワレリル尿素が使われてたって話があんのよ。
「夜泣きで親が寝れないから、これ飲ませとこ〜」みたいな感じで。
でもさ、それってもう、なんつーか…荒れ狂う動物を吹き矢で静かにさせるみたいなノリよ。
「暴れてんな〜…ほいっ、ズドン!」みたいな。
確かに寝るかもしれないけど、それ、ほんとに“ケア”なのか?っていうね。
依存性もあるし、成長への影響も心配。
今じゃ絶対アウトなやつ。
過去には、ブロムワレリル尿素を400錠近く飲んで病院送りになった若い女性の事例もあるし、もっと昔には、「完全自殺マニュアル」って本の影響で市販薬の大量服用がブーム(?)になったこともある。
で、これ個人的に思ってるんだけど、たぶん将来、市販薬から真っ先にリストラされるならコイツらじゃね?って感じする。
昭和の残り香すぎるんだよなあ…。
「なぜまだ売られてるのか」系くすり代表。
◆ バルビツール酸系(ねむりのレジェンド)
「昔の睡眠薬」って言ったらコレ。
フェノバルビタールとかアモバルビタールとか、いわゆるバルビツレート。
これがまた、ガチで“寝れる”くすりだった。
事実、文豪・芥川龍之介はこの薬を飲んで自殺してるし、マリリン・モンローも、バルビツール酸系を過剰摂取して亡くなってる。
あと日本でも1958年、東京都区部の自殺者のうち約4割が催眠薬によるものだったってデータある。
…いや、怖すぎでしょ。
今ではほぼ使われてないけど、その理由はめっちゃ納得。
注)てんかんなどには、フェノバルビタールはまだ使用されています。薬は使い方次第ですね。
◆ コントール/バランス(薬局で買えたガチ薬)
昔の薬の広告、今じゃ向精神薬のバランス(クロルジアゼポキシド)のんで、バリバリ仕事とか、むせかえるような昭和感・・・。

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今じゃ「向精神薬」「処方せん必須」「30日分まで」って
カッチカチに管理されてるコントール(CONTOL)やバランス(BALANCE)。
だけど昔は、ふつうに薬局で「神経に効くやさしいくすり」として売ってた。
成分はクロルジアゼポキシド。デパスとか、サイレースとか、ベンゾジアゼピン系の元祖みたいなやつ。
いまならガチガチの向精神薬。
これ、最初は「軽めのくすり」扱いだったのが、後から「やばくね?」ってなって管理強化されたパターン。
最初から処方薬だったデパス(エチゾラム)とかとは違う、“薬局スタート組”。
つまり、出世魚ならぬ“昇格薬”。
当時はポップで売ってたのに、今じゃ取り扱い注意の超真面目キャラ。ギャップすご。
◆ サリドマイド(地獄からの復活劇)
これまたすごい。
もともとは妊婦さんのつわりや不眠に出されてた薬なんだけど、1950〜60年代に、胎児に重い奇形を引き起こす副作用が判明。
日本でも300人以上が被害に遭って、「薬って怖い…」って認識が一気に広まった元凶レベルの薬害。
でもその後、なんとこのサリドマイド、「多発性骨髄腫」っていう血液がんの治療薬として復活してるんすよ。
つまり、「薬自体が悪い」っていうより、“使い方”と“相手”が違えば、命を救う側にもなれるってこと。
なんかもう、薬剤師ながら、くすりってマジで“取扱注意な道具”だなって感じ。火だって、料理にも火事にもなるしね。使い方しだい。
● それが今じゃ、くすりガチガチ管理時代
昔は「寝れないなら飲んどきゃOKっしょ」みたいなノリで出てた睡眠薬や安定剤も、今じゃ処方せんないと出ません、30日分までです、飲んだら運転NGです、みたいな
くすりの縛りプレイ状態。
なんでそんな厳しくなったのかって?
答えはカンタン。
昔、いろいろやらかしたから。
そりゃね、薬で寝てそのまま起きないとか、「主婦のイライラに」って言って出した薬で依存症になったとか、“薬で人生詰んだ人たち”が山ほどいた時代の反省がドカッと積もってるわけですよ。
こんな使い方は、たぶん当時勝手にやってたか、適当な薬剤師が子供の夜泣きにいいですよ~とか、適当にすすめたんちゃう?
まるで、「テスト中にカンニングしたやつが出たせいで、次の試験から監督3人つくようになりました」みたいな世界線。
そう。今の薬の厳しさって、昔のくすり文化の“後始末”なんすよね。
● 効くくすりほど、あとから「やべぇやつ」って言われがち
「これ効くよ〜!」「眠れるよ〜!」って言われて
みんなが使ってたくすりが、数年後に「実は依存やばいです」とか「人によっては死にます」とか言われだす。
これ、くすりの世界あるあるなんすよ。
ブロムワレリル尿素もそう。
バルビツール酸系もそう。
最初は「救世主」だったのに、気づいたら“問題児”扱い。
なんならベンゾ系の安定剤とか、最初の頃は「やさしい鎮静剤」って言われてたけど、今は「ちょっとやさしすぎて離れられない」っていう依存系彼氏みたいな存在。
くすりってね、効くやつほどクセが強い。最初はヒーローでも、扱い方を間違えたら“裏ボス”にもなるって話。
● まとめ:くすりは“使い方しだい”
昔のくすりって、今見るとめっちゃ怖い。
でもどれも、当時は「期待の星」だった。
そしてサリドマイドみたいに、かつて薬害の象徴だったものが、今は命を救う薬になってたりもする。
つまり、くすりって悪者でもヒーローでもない。使い方しだい。
これからのくすりもきっと、未来から見たら「えっ、これ使ってたの?」って言われるのかもしんないね。