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今回は久しぶりに、仕事環境についての記事です。
率直に聞きます。
いまあなたが働いている薬局の本部が何に重きを置いて動いていますか?
薬局の存在を脅かす大きな問題に対して、一丸となって取り組んで薬局をサポートしていますか?
本部が現場薬局の後方支援をすることは当然ですが、どうやらそれができていない会社が多いようです。
薬局の存在を脅かす問題と言って、何かな?と思う方もいるかもしれません。
でも、どんなにニュースを知らない方でも、薬剤師なら知っているはずです。
あまりにも当たり前になりすぎていることも問題かもしれませんが、答えは・・・
医薬品の出荷調整問題です。
当たり前かもしれませんが、今現在の薬局業界が抱える最も大きい問題は、医薬品の出荷調整問題です。
中小の薬局チェーンはそもそも仕入れ力が無いので、お互い身を寄せ合って、薬局開設者、管理薬剤師一丸となって何とか医薬品をかき集めていると思います。
一方、大手薬局チェーンやドラッグストアチェーンなどは、仕入れ力があるため、比較的医薬品を手に入れやすい状況にあるのではないかと思われます。
そんな、大手薬局チェーン勤務の友人と話していて、ヤバいなと感じたことがありました。
大手チェーン薬局 大企業病
大手チェーンなので、会社全体としては医薬品がそこそこあるようで、うまく薬局間で分配すればなんとかなるかもしれないぎりぎりの状況とのことです。
まさに、「薬局間で融通してください」という感じです。
そんな、中小薬局にとっては恵まれた状況にあるなか、大きな問題が発生しているようです。
という感じで、全て現場の薬剤師に丸投げのようです。
本部は何をやってるかといえば・・・
- 薬剤師人件費削減のための調剤事務員採用と教育
- 事務員教育のビデオ作成
- 残業を削減するための人事異動案の会議
- 地域包括ケアを推進するための教育ビデオの作成
- 在宅推進のための教育ビデオ作製
- オンライン服薬指導のシステムの導入
- お薬宅配システムの構築
- お薬ロッカーの設置
- 電子薬歴を、クラウドで利用出来て在宅に持ち出せるものへ変更
- 服薬フォローを自動で行えるシステムへ入れ替え
そして、上記の施策が進んでいるか各薬局店舗の進み具合をチェックして、進んでいない店舗のダメ出し用チェックリスト作成
などなど・・・。
たしかに長期的には必要かもしれませんが、これって上場企業によくある経営計画や株主へのアピールでぶち上げたものがそのまま落とし込まれて進んでいるのでしょう。
これらの施策が進むことが、人事評価で良い成績を得られるのでしょう。
本部の人間は本部の人間で、きっと、「オンライン服薬指導がすすんでねーぞ!」とか上司から言われてるんでしょうね。
大企業病に侵されたチェーンの現場の話
でも、一歩現場に足を踏み入れれば・・・
ムコダインがない
メジコンがない
薬がない、入ってこない
患者さんは
だって・・・。
いくら会社の将来のための布石とはいっても、なによりも患者さんのために(笑)、全社一丸となって出荷調整問題に取り組んだうえで、これからのことをやるべきことでしょう。
今一番の問題が現場任せということが問題です。
これは、友達との飲み会の会話でした(笑)
もうやってられん!
というのが、友人の感想です。
コロナが5類になり、世の中が平常化していますが・・・
医療現場ではスタッフが辞めて人手不足
薬局では薬が入ってこないので調剤できず
ぜんぜん正常化してません!!
話がずれましたが、要は会社が【顧客主義 患者様第一】とか言っておきながら、現場の薬局の医薬品不足をほったらかしにしているような状態を冷静に見てみれば、
- 会社にとってスタッフは駒
- 会社にとって患者は金
- 会社にとっては、上司が大切・株主が大切
とくに大企業はそうなるのかなと、友人の愚痴を聞いていて感じました。
友人の愚痴をつづっただけのこんな駄文、ここまで読んでいるあなたは、おそらく共感しているのでは?
この先何十年も働く会社に不信感を覚えているのであれば、おそらくそれは、あなたの会社の【終わりの始まり】だと思います。
薬剤師として現場で働いているなら、会社つぶれても他に行くか吸収されます。
会社がつぶれても、一般薬剤師には大きな影響はないでしょうが、ある程度自己犠牲のもとに会社で出世しても、そののちどこかに吸収合併されたらとか考えたら不安ですよね。
見切りをつけて、現場で薬剤師のスキルをつけることに注力するなら、会社に居続けてもいいんじゃない?
でも、がんばって出世して、もし会社がコケたら、やってられないんじゃない?
がんばりたいなら、納得して頑張れるところに転職すればいいんじゃない?
というのが、今回のグチ飲みの結論でした。
大企業は労基法を守るのでブラックじゃない、会社は大きければ大きいほど安定している
とはいっても、良いことばかりじゃなさそうですね。
出荷調整という一大難局にどう取り組むかで、薬局経営者の姿勢が見えるかもしれません
経営者も、スタッフに値踏みされているかもよ?