意外と知らない 市販医薬品

病院用の風邪薬という言葉に騙されてない? PL顆粒よりよく効く薬あります

 

 

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ドラッグストアで売っている風邪薬は効かないけど、病院用の薬を飲んだらすぐ直った。PL配合顆粒っていうんだけど・・・ある?

お客さんに、そんな感じでどや顔されるとなんて返したらいいか困る。

最近は、病院用のPL配合顆粒が品薄で、処方箋が発行されても薬局に在庫がないことも多々あります。

でも、町の薬局、ドラッグストアにはPL配合顆粒と同等の商品が売っています。

これです。

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ということで、今回は風邪薬についてです。

ふつう、市販の薬と病院用の薬を比較した場合、病院用のほうが効果は強いというイメージを持つと思います。

(その分、副作用にも注意が必要なことが多いです。)

でも、ただの風邪のときに病院で処方される薬に限って言えば、市販のものと比較して大差ない。

むしろ劣っていることすらあります。

ここでの、【ただの風邪】とは医師の診察の結果、肺炎やそのほか合併症の心配もなく休養していれば改善する症状を指します。

 

病院用の風邪薬 PL配合顆粒

 

結論:PL配合顆粒が市販の薬よりも効くということは考えにくい。

では、なぜよく効くといわれるのでしょうか?

PL配合顆粒の成分なども見ながら調べてみましょう。

PL配合顆粒はいつからある?

PL配合顆粒は、大昔から使用されている病院用の風邪薬。

販売開始は1962年2月です。

そこから改良はされていません。

Tokyo 1964 Summer Olympics logo.svg

東京オリンピックより昔の薬です。

1962年の同期で、今も変わらないやつに、

リポビタンDがあります。

でも、リポビタンシリーズはその後どんどんラインナップを増やし、大きなファミリーになっています。

そんな1962年発売という大昔の薬、PL顆粒が果たしてよく効くのでしょうか?

PL配合顆粒の成分は?

PL配合顆粒の成分

サリチルアミド:270mg

アセトアミノフェン:150g

無水カフェイン:60mg

プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg

 

この中の、

  • サリチルアミド
  • プロメタジンメチレンジサリチル酸塩

これは、古すぎで現在他の薬では使われていない成分です。

サリチルアミドに至っては、おそらくPL配合顆粒や、そのジェネリックに相当するものにしか使われていないと思います。

プロメタジンメチレンジサリチル酸塩においても、眠気などの副作用が強く、ほとんど使われていません。

しかも、この成分だと、総合風邪薬としては不十分だと考えられます。

効能:鼻水・鼻づまり・頭痛・発熱・筋肉痛・関節痛・のどの痛み

 

【悲報】PL配合顆粒は、せき・たんの症状に効果がないことが判明

かぜのつらい症状の一つに、【せき・たん】があります。

しかしながら、PL配合顆粒の効能効果には、【せき・たん】がありません

プロメタジンメチレンジサリシル酸塩が、若干アレルギー性のせきに効くかもしれませんが、効能には書けない程度の効果でしょう。

PL配合顆粒と同成分の市販薬はあるの?

 

それでも、病院用というPL配合顆粒は、なぜだか人気なのです。

発売元も、PL配合顆粒と同成分のものを最近発売してきました。

パイロンPL配合顆粒

成分は全く同じですが、量は病院用に配慮して2割少ない処方になっています。

それでも、市販で買えるんです。

PL信者は、ありがたや~」といって、購入している?かもしれません。

そして、その後病院用PL配合顆粒と配合量も全く同じの、パイロンPL顆粒Proが追加で発売されました。

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PL配合顆粒 調剤薬局でのイメージ

今でも、処方箋でPL配合顆粒が処方されることがあります

でも、それだけで用いられることは少ないようです。

だいたい、これに咳止めを追加したりして処方されます。

そりゃ、咳には効かないから当然か。

PL配合顆粒が処方されたら、

「とりあえず風邪薬だしとくね~」

という診察風景を想像します。

市販の風邪薬なら、最初から全部入っていて効果的

病院でも、ただの風邪ならそんなに気合い入れて薬を出さないことが多いです。

風邪は、寝て治すが基本ですから。

取りあえず様子見で処方する感じです。

(あくまでも2次感染や合併症などが起きていない風邪症状のみです。)

数日服用しても改善しない場合は病院でもしっかり検査をするなどして、新たな処方がされます。

症状がひどくなければ病院でも最初は様子見の薬しか出ないのか。
それなら、市販のもので様子見ればよくない?

病院で処方される風邪薬に引けを取らないものが、現在は市販されています。

あくまでも、初期段階での話です。

効き目で選ぶならこれ。錠剤も顆粒もあるので好みで選べます。

病院用の風邪処方で、ほぼ最強クラスと同等のスペックです。

パブロンエースpro 

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成分:イブプロフェン
(炎症・痛みのもとにはたらき、のどの痛みや熱をしずめます。)

成分:L-カルボシステイン
(気道粘液・粘膜を正常な状態に近づけ、たんを出しやすくします。)

成分:アンブロキソール塩酸塩
(気道粘膜の線毛運動を活性化し、粘膜表面をなめらかにすることで、のど症状の原因の
一つであるたんを出しやすくします。)

成分:ジヒドロコデインリン酸塩
(せき中枢にはたらき、せきをしずめます。)

成分:塩酸プソイドエフェドリン
(血管収縮作用により、鼻粘膜の充血・はれを抑制し、鼻づまりを改善します。)

成分:クロルフェニラミンマレイン酸塩
(くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの症状をおさえます。)

成分:リボフラビン(ビタミンB2)
(かぜの時に消耗しやすいビタミンを補給します。)

病院の処方箋で、ここまでたくさんの成分を出そうとすると7種類の錠剤になってしまいますが、市販の風邪薬ならすべてが1種類に配合されています。

 

 

  • パブロンエースpro

これは成分的にはPLよりも効果があるはずです。

 

  • ちょっとした風邪の症状があるが、週末に外せない予定がある。
  • ちょっとかぜの症状があるが、仕事が休めないので早めに改善したい。

外せない予定がある!!!

そんな場合に、念のために病院に行っても、市販の薬と同様の処方で「様子を見ましょう」

となることがほとんどです。

 

このような場合は、市販の薬でも対応できます。

わざわざ受診して、別の感染症をもらうリスクを考えたら、家ですぐに安静にしていたほうが賢明でしょう。

 

もし、市販の薬で2~3日様子を見て、改善が無いようなら

必ず服用した市販薬の説明書を持参して、

市販の薬を飲んでも改善しない症状であることを伝えて受診するようにしましょう。

何も言わないと、市販の薬と同じような成分の薬が処方されて、また、しばらく様子を見ましょうということになるかもしれません。

実際、普通の風邪ならしばらく休養すれば治ります。

「市販の薬を飲んでも効かなかったが、病院のPL配合顆粒を飲んだら治った」

というのは、たまたま治る時期が受診と重なっただけの可能性もあります。

年収低すぎ

これが、PL顆粒最強神話を生み出した原因かもしれません。

 

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